こんにちは。
赤身がしっかりとしているのが特徴で、道の駅阿武町でも購入できる無角和種のお肉。
おすすめのブロック肉は、500g近いサイズの大きな塊なので、好みの料理に合わせて使うことができます。
ブロック肉を使った一番のおすすめの調理法は、もちろんステーキ。
ただ、無角をステーキで美味しく食べるためには、焼き方が重要となります。
なぜなら、赤身肉は火を通しすぎると水分が抜けて硬くなってしまうから。
今回は、そんな無角を美味しく食べるための、ステーキの焼き方をご紹介します。
まず、無角を美味しく焼く上で、ポイントとなるのは大きく3つ
①肉が冷たい状態から焼き始める
②頻繁にひっくり返しながら焼いていく
③肉の弾力で火の通り具合を確認する
以上3つがポイントです。
それでは、焼き方を順にご紹介します。
1.冷蔵庫の肉を取り出し、好みのサイズにカットする。
ブロック肉をそのまま焼くのは、厚みがあるので難しいため、焼きやすく美味しいサイズにカットします。
おすすめは、2〜3cm程度です。
ポイント①の通り、切り出したら常温に戻さずに焼き始めます。
2.フライパンにオイルをひき、中火にかけ、十分に温まったら肉を置く
肉を置く前にフライパンを温めてから、肉をフライパンに置きます。肉を置いてからは弱火です。
面積の広い面から焼けるように置き、側面はまだ焼きません。
また、焼き始めから最後まで火加減は変えません。
3.頻繁にひっくり返しながら火を通していく
焼き始めてから10秒くらいすると、焼いている面はまず、灰色になっていきます。
灰色になった後は薄い茶色の焼き目がつきます。そしたらすぐにひっくり返して その反対面を焼きます。
ポイント②の通り、ここから、20秒くらい焼いてひっくり返す、を繰り返していきます。
両面から少しずつ、均等に熱を加えていくイメージです。こうすることで、一気に火が入って硬くなってしまうことを防ぐことができます。
しばらく焼くのは、この表裏の2面のみで、側面はまだ焼きません。
焼いていくうちに段々と灰色から茶色、茶色からこげ茶色へと色が変わっていきます。
4.肉を押して、焼き加減をチェックする
焼き始めはぶよっとしていたお肉が、熱を加えていくと弾力を感じるようになります。
写真のように肉を押してみて、その弾力感で火の入り具合を予測することができます。
この時の弾力感の目安に使うのは「自分の手」です。
写真のように、軽く親指と人差し指を合わせた時の「親指の付け根の弾力感」が肉に出てきたら、
火が入りすぎて硬くなっておらず、生すぎてブヨブヨになっていない、ちょうどいい火の入り方をした状態になっています。
5.厚めに切り分けて、いただく
無角和種は、しっかりと噛んで味わってこそ、魅力がわかるお肉です。
そのため、ステーキを食べるときも薄く切り分けるのではなく、分厚めに切り分けましょう。
味付けは、塩だけがおすすめです。
噛む回数が多いお肉なので、粗めの塩がおすすめです。
口の中で肉と共に塩の粒を噛むことになり、味わいの変化を楽しむことができます。
この方法で、ぜひ無角を美味しく食べてあげてください。
きっとその美味しさに驚くはずです。
この美味しさを、いつまでも阿武町で楽しめるように。
そんな思いで無角和種の振興に取り組んでいます。
写真(ブロック肉と手以外):安彦幸枝