『品種と土地の個性を価値に』
このコンセプトのもと、持続可能な畜産を目指し、阿武町ならではの資源を活用した育て方で、無角和種を育てていくことを進めています。
その視点の重要性については、こちらから。
荻澤さんインタビュー
また、前回の地域資源についての記事はこちらです。
地域の資源 〜福賀の○○○編〜
引き続き、飼料に活用できる穀物のリサーチを続けていたところ、近くにありました。
『ビール工場』が。
ビールを作る工程の中で、粉砕され攪拌された麦を濾過した時に出てくる「ビール粕」なるものができます。
これがビール粕です。
この工場では、ペールエール、IPA、アルト、ウィートの4種類を製造しています。
特にペールエールに使用する麦の50%以上は、山口県産のものを使用するというこだわりがあるようです。
県内の麦を使用して、阿武町の近隣でビールを作っている工場から出てくるビール粕。
貴重な資源です。
麦の甘い部分はビールの製造工程で無くなっているものの、香りはしっかりと残っており、人間からしても少し美味しそうに感じました。ふかふかしていて触ると気持ちがいいです。
早速無角に与えてみたところ、しっかりと食べてくれました。
いくら資源として魅力的でも、食べてくれないことには始まりません。
とりあえず一安心です。
地域のもので、無角和種を育てる。
阿武町の取り組みはまだまだ続きます。