『品種と土地の個性を価値に』
このコンセプトのもと、持続可能な畜産を目指し、阿武町ならではの資源を活用した育て方で、無角和種を育てていくことを進めています。
その視点の重要性については、こちらから。
荻澤さんインタビュー
また、前回の地域資源についての記事はこちらです。
地域の資源 〜福賀の梨編〜
ここでも言及したように、現在の課題は輸入穀物の飼料を使用している点です。
そのため、町内で生産しているもので穀物飼料に代わるものがないか、調査をしてきました。
そこで注目したのは、こちら。
これが何か、わかりますか?
ヒントは、寒くなってきたこの時期に大活躍する、白い食べ物を作った時に出てくるもの。
これは、豆腐を作ったときに出てくるおからです。
無角和種のいる、阿武町の福賀地区にある農事組合法人『うもれ木の郷』では、自分達で生産した大豆を使用した『うもれ木の郷とうふ』を作っています。
『うもれ木の郷とうふ』について詳しくはこちら
地元の人に美味しく食べてもらい、健康でいてほしいという想いが込められた、こだわりたっぷりの豆腐。
その生産段階で出てくるおからは、町内のさまざまな場所で活躍しているそうですが、少量であれば牛にあげる分も出てくるとのこと。
むしろ「地域の宝である無角和種に食べてもらえるなら、嬉しいことです」とおっしゃっていました。
『実家で無角を飼っていた』
という環境で暮らしてきた福賀地区の人々。
お話しを聞いていて、無角和種を誇りに思う気持ちの強さを感じました。
さてこのおから、早速無角に与えてみたところ、好反応でした。
人間が食べても、美味しいおから。
牛にとっても美味しいもののようです。
『品種と土地の個性を価値に』
このコンセプトをもとに、無角和種の未来を考えていきます。