無角和牛

2022年07月20日

新型コロナウイルスの蔓延、歴史的な円安、ロシアのウクライナ侵攻。

世界を騒がしているこれらのさまざまな影響によって、畜産にとって必要不可欠な、穀物や牧草の価格の高騰が止まりません。

お肉になる無角和種を育てているわたしたちにとっても、この高騰は大打撃です。

なぜ飼料価格の高騰が大打撃になってしまうのか。それは、畜産経営を外的要因に頼っているため、と表現することができます。

この危機的状況において考えていかなければならないのは、
「外的要因に頼らない畜産経営」を目指すことだと考えられます。

つまり、飼料に関して言えば、外的要因で高騰する輸入の穀物や牧草を使用した飼料の割合を減らし、地域内で生産されている(していく)資源を活用することが、一つの方法として考えられます。
現在阿武町の無角和種の飼育においては、牧草はほぼ100%自給することができていますが、穀物系の飼料は逆にほぼ100%外から購入したものです。

穀物やそれに替わる飼料について、地域の中で完結する仕組みを作り上げること。
それが持続可能な畜産を成り立たせ、無角和種を未来に繋いでいくための大きな一歩となり得ると考えています。

そんなことを考えてさまざまな業種の方々と話をしていたら、この度、地域の第一次産業に携わる業者が集まり、地域内にある資源についての勉強・情報交換会があるとのことで、お誘いいただきました。

近隣の和牛飼育農家さん、園芸農家さん、養鶏業者さんが参加し、これから情報を共有しながらより良い地域内循環を生み出していこうと足並みを揃え、北浦地域の第一次産業の強化が期待できる会となりました。

無角和種はこれから、地域内の資源をもっと活用した体制で育てていきます。
今日はその、大きな一歩となりました。

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